汗を分泌する腺には、「エクリン汗腺」「アポクリン汗腺」という二種類の分泌腺があります。

運動をしたり、辛い物を食べたり、暑くなってかく汗は、エクリン汗腺からでる汗です。
エクリン汗腺は、唇や外耳道などの一部を除いた体全体に分布していて、エクリン汗腺からでる汗の成分は99%が水分、1%が塩分です。
エクリン汗自体に、臭いはなくサラサラとしています。
エクリン汗と皮脂が混じると汗臭くなりますが、これはワキガ臭とは違います。
そもそも汗は、体温調節をする役割があり体内の熱を放出し正常な状態へ戻そうとする生体反応で誰しもがかくものですがワキガの人は、汗をかくと臭いが強くなります。

これは、臭いのないエクリン汗がアポクリン汗腺から分泌された臭いの強い汗を広範囲に広げ拡散する働きがあるからです。

アポクリン腺は、緊張や興奮時、または温度変化などに反応して分泌される為、汗の量とワキガの臭いはの強さが比例することは普通です。
ワキガで悩んでいる方の多くは、汗の多さでも悩んでおられます。
古谷 純朗 (2015)
形成外科診療 ガイドライン7 体幹・四肢疾患7
金原出版株式会社