そもそも汗とは「体温調節」を行う為に出るものです。
運動したり、体感温度が高かったりした時に汗を出し、気化することで体温を奪い熱を下げます。

運動した後や暑く感じた時、辛いものを食べた時などに、人よりも多くの汗をかいてしまうだけでは汗っかきと言えるかもしれません。
緊張した時にも出ます。

多汗症には大きく分けて、全身の汗が増加する全身性多汗症と、手のひらや足の裏や腋という限局した部位の両側から過剰に発汗する局所性多汗症の２種類あります。

エクリン腺から分泌されるさらりとした汗なので、臭いはありません。
汗をかいたままの状態でいると、雑菌に分解され「汗臭い」状態になりますが一般の汗をかいた状態と同じで酸っぱい臭いです。
ワキガ臭とは違います。
ただ、臭いは自身では分かりにくく多汗症であるかワキガなのかは分かりにくいかもしれません。

ワキガもアポクリン腺という汗腺から分泌される汗が原因の病気です。
汗をかくと臭いが強くなりますが、汗をかかなくても独特の臭いを発生するのが最大の特徴です。
通常の汗の酸っぱい匂いではなく、ワキガ特有のワキガ臭があります。

臭いは自身では分かりにくいことと、ワキガの人の多くが汗の量でも悩んでいることからワキガなのか多汗症なのか判別が難しくお悩みになる方がいらっしゃいます。
臭いが最大の特徴であることから、家族などの近しい第三者に聞いてみることも判定の一つです。