医療脱毛はワキガの治療に有効?
医療脱毛は、レーザー脱毛・針脱毛共に毛嚢を選択的に破壊する医学脱毛術です。
毛嚢を選択的に破壊しますが、ワキガの原因となるアポクリン腺までにはダメージが及ばないので、直接的な腋臭いの減少は期待できません。
針脱毛は、全くの効果がないとは言い切れませんが、アポクリン腺の破壊を目的として治療を受けた場合期待する効果が得られる保証はありません。
ただ、どちらもアポクリン腺の破壊を目的とした治療と考えると効果は期待できませんが、アポクリン腺から分泌された汗を皮膚常在菌が分解する工程を抑止する効果は期待できます。
ですから、ワキガの臭いを少なくする対策としては効果があると言えます。
実際に脱毛を受けた患者様に聞いてみました
当院の患者様122名(脱毛8回終了後)にアンケートを行いました。
ワキの永久脱毛でワキの臭いは減りましたか?
- A.非常に減ったと思う 28名
- B. 減ったと思う 54名
- C. 少し減ったと思う 33名
- D. 変わらないと思う 7名
上記のように94%の人は、臭いが減ったと回答しました。
脱毛をしたらわき臭がきつくなった?
わき毛を脱毛すると、雑菌の繁殖を抑え臭いが減ることをご説明しました。
実際に当院の患者様のほとんどが脱毛をすると臭いが軽減されたと感じておられます。
それではなぜ脱毛をしたら、臭いがきつくなったと感じる方がいらっしゃるのでしょう?
その方その方で原因は違うと思いますが、現在有力視されているのが
「毛穴に溜まった皮脂や垢が酸化して臭いを発生させる原因」
というものです。
脱毛は、レーザーなどできちんとした知識とやり方を行わないとリスクもあります。
毛穴から雑菌が入り、粉瘤や毛嚢炎になってしまい臭いを発生させてしまう場合もあります。
もしも、脱毛後にきつくなったと感じた場合は、炎症やしこりや出来物が出来ていないかよく見てみてください。
異常がありましたら、病院に行くことをおすすめします。
脱毛のリスク
熱傷
症状 | 持続するひりつきや、皮膚の赤み、水膨れが出現します。 |
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原因 | 極度の日焼けをしている場合や、もともとお肌の色が濃い場合など火傷のリスクが高くなります。 照射部位に、制汗スプレーを使用している場合や金や白金を含んだ化粧水使用を使用している場合、紫外線吸収剤を含んだ日焼け止めを使用している場合は火傷のリスクが高くなります。 |
毛嚢炎
症状 | 毛包に一致した赤い丘疹(膿をもった丘疹)。痒み・痛みはほとんどありません。 |
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原因 | ブドウ球菌や連鎖球菌などの化膿菌に感染して起こる毛包の炎症です。 皮膚に付着している汗と汚れが、細菌感染を起こしやすくします。 ニキビのある人、汗かきの人、太りすぎの人、妊娠中の人、運動選手などでは、皮膚の清潔を保たないとすぐできます。 |
アレルギー反応
症状 | 脱毛数日後より照射部位に痒みを伴う、毛穴に一致した赤みが出現します。 |
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原因 | 熱変性した毛に対するアレルギー反応など。 |
注意点 | 乾燥肌になるとかゆみが出やすいので保湿ケアをしっかりと行なってください。 |
エステ脱毛の効果は?
エステ脱毛は、「一時的な減毛であり永久脱毛ではない為無効である。」と腋臭症ガイドラインにも記載があります。
医療脱毛と同じく常在菌の繁殖を防ぐ目的としての効果はありますが、エステに通うのをやめると毛がまた生えてくるので、ずっと通い続ける必要があります。
稀に違法な永久脱毛行為を行うエステサロンが存在するようですが、非常に危険です。
脱毛には「熱傷」「毛嚢炎」「アレルギー反応」「硬毛化」などの合併症のリスクも存在します。
まれに、「脱毛したら臭いがきつくなった」「脱毛したらワキガになった」と感じる人がいます。
これは、毛がなくなったからではなく脱毛による肌トラブルによることが考えられます。
正しい知識ともしもの時の対応が出来る医療機関で正しい脱毛を受けましょう。
万が一の時にその場で対応できる医療脱毛
医療脱毛は、確かな効果と万が一の事態にも医師がその場で診察・治療します。
通う回数もエステ脱毛だと20回ほどかかりますが、医療脱毛だと5~10回ほどで終わるので、早く脱毛完了できます。
気になる臭いの治療目的の場合、スピードも重要ですので医療脱毛を断然おすすめします。
おすすめの治療
[php_everywhere]古谷 純朗 (2015)
形成外科診療 ガイドライン7 体幹・四肢疾患7
金原出版株式会社
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