汗を分泌する腺には、「エクリン汗腺」「アポクリン汗腺」という二種類の分泌腺があります。
このうち、アポクリン汗腺は腋の臭いの原因となる汗腺です。
エクリン汗腺は多汗症の原因となる汗腺です。
エクリン汗腺はほぼ全身にありますが、アポクリン汗腺は腋窩や外陰部、乳輪、外耳道(耳の穴)に存在し、ほとんどは腋に分布しています。
アポクリン汗腺
アポクリン汗腺から出る汗は、やや粘り気のある汗です。
どちらの汗腺から分泌される汗も、もともとは無臭ですが、アポクリン汗腺は皮脂腺と繋がっている為、皮脂と混ざり脂肪酸を含んだ汗となります。
この汗が皮膚表面の雑菌に分解され、3メチル2へキセノイン酸となり、強い臭いを発するようになると言われています。
エクリン腺から出る汗と無関係ではなく、汗をかくとこの二つの汗が混ざり、気化する時により遠くまで拡散し臭いが強くなります。
「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」は、全ての人が持っている汗腺です。 ワキガの人はアポクリン汗腺を多く保有しています。 また、ワキガの人のアポクリン汗腺は大きくて活動も活発なケースが多いです。 アポクリン腺は性腺(フェロモン)の1つと言われています。 白人や黒人ではほとんどの人に多少ともワキガがあり、ワキガと食事の関係も示唆されています。 毛深い人にやや多い傾向があります。 また、分泌された汗が表皮の雑菌に分解されて臭いを発する為、毛深いと皮膚表面が保湿され雑菌が繁殖しやすく、ワキガの臭いも強くなります。
それでは、ワキガ体質とそうでない人の違いは何でしょうか?
ワキガの人の
アポクリン汗腺の違い
ワキガ体質は優性遺伝で、親子ともに現れる事が多いと言われています。(メンデルの法則)
実際の日本人などの黄色人種ではワキガの割合は約10%程度です。
性ホルモンの働きの影響
生まれた時からワキガの人はおらず、性ホルモンの発達が始まる思春期以降に発生します。
性ホルモンの影響を受け、アポクリン汗腺が大きくなったり活性化して分泌量が多くなります。
食生活
肉などの脂肪が多く含む食事が多い人ほど臭いが強いと言われています。
魚を中心とした和食の生活にすれば臭いは軽減するとする文献も発表されています。
毛の量との関係
アポクリン汗腺は毛根部にあることから、毛の量に比例してアポクリン腺も比例して多く存在する確率が高くなります。
脱毛や剃毛すると臭いも軽減しますので、対策しやすいとも言えます。
古谷 純朗 (2015)
形成外科診療 ガイドライン7 体幹・四肢疾患7
金原出版株式会社
“皮膚科Q&A”. 公益社団法人日本皮膚科学会. (参照2021-2-04)
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