【豊胸術】海外の過去の合併症から学んだ安全な手術方法(学会発表)

セイコメディカル 今月の特集ミラドライセイコリフトエムスカルプト憧れの顔に近づくヒアルロン酸治療 韓流美人

先日、「日本アンチエイジング外科学会」主催のセミナーでヒアルロン酸を使った【豊胸術】【手の甲の若返り】【膣のアンチエイジング】 について講演とライブサージェリーを行ってきましたので、報告します。

今回は、前回の「美しいバストと治療法」に引き続いて、【豊胸術】「海外の過去の合併症から学んだ安全な手術方法」についてです。 
こちらは、昨年の日本美容外科学会(JSAS)の豊胸のシンポジウムでも発表しています。
医師向けの内容でしたので、一般向けに注入の技術的なことや合併症の対処方法については省略しています。

海外での過去のヒアルロン酸による豊胸術

 ヒアルロン酸による豊胸術について、過去に販売中止になったマクロレーンの問題から振り返っていきます。

Macrolane(マクロレーン)の問題

Macrolane(マクロレーン)の問題
マクロレーンで問題とされたのが、

  1. 乳がんの危険性
  2. ヒアルロン酸による乳がんの診断の妨げと診断を遅らせてしまうこと
  3. しこりを作ること

などでした。
その他にも、合併症として、感染、カプセル拘縮、早期吸収、圧痛、大胸筋への浸潤、血腫などが発生した報告がなされています。

マクロレーン注入後の乳がん?

マクロレーン注入後の乳がん?
マクロレーン注入後に乳がんを発症した報告は一例ありました。

しかし、この症例は、ヒアルロン酸注入により発癌したわけではなく、治療前から発症しており、ヒアルロン酸注入により、診断と再建の妨げになったことが問題になりました。

他、現時点で、ヒアルロン酸注入により乳がんが発症した報告はありません。

マクロレーン発売中止

 マクロレーンは2007年にフランスで使用が承認されましたが、このような合併症の問題で2012年に豊胸治療市場から撤退しています。
マクロレーン発売中止

HYACoop(ハイアコープ)について

現在も販売されているHYACoopについてです。

2018年に架橋材BDDEについての論文で、HYACoopの高いBDDE濃度が指摘され、このことが、腫れやしこりなどの合併症に影響すると指摘されています。他のヒアルロン酸製剤に比べ、豊胸に使用する「Hyacorp H 1000」のBDDE濃度が高いことが示されています。
HYACoop(ハイアコープ)について
ちなみに、架橋材BDDEは細胞障害性、変異原性がありますが、一定の濃度未満であれば安全と言われています。

理想的な豊胸術用のヒアルロン酸

過去に豊胸術用に使われてきたヒアルロン酸製剤を振り返ると、今後豊胸術を安全に行う上で理想的なヒアルロン酸はどのようなものか説明します。

理想とされるヒアルロン酸の性状

理想とされるヒアルロン酸の性状

  • しこりを作らない
  • 画像診断を妨げない
  • 架橋剤BDDEの濃度が2ppm未満
  • 長期持続する
  • 安価
  • 柔らかい
  • 浸潤しない

このような条件を満たすヒアルロン酸が理想とされています。

現在使用しているヒアルロン酸製剤「GANA HA BODY」について

現在使用しているヒアルロン酸製剤「GANA HA BODY」について
現在我々が使用している豊胸用のヒアルロン酸「GANA HA BODY」については、架橋剤はBDDEを使用していますが、BDDE濃度は、架橋材を洗浄することで濃度は0です。
現在使用しているヒアルロン酸製剤「GANA HA BODY」について
HYACoop(ハイアコープ)で問題とされた、BDDE濃度が0のため、しこりの発生頻度が少ないと言われています。他、高い架橋率、小粒子のある単層HA製剤で、造形しやすい、高い粘性度、長い持続期間が特徴で、胸への注入に適したヒアルロン酸製剤といえます。

合併症とその予防方法

医師向けの内容ですので、詳細は省きます。
重要なのは、しこり異物性肉芽種です。
合併症とその予防方法

しこり

しこり
しこりの頻度は顔は0.02-0.5%と報告されていますが、胸は25%-54%と報告されており胸の発生頻度は高いです。
 乳房下溝線を越えて、もしくは浅い層に注入されるとしこりと触れたり、見えやすいです。また周囲組織の硬さ、痛み、歪みを伴います。しかし、他のフィラーに比べて、炎症性変化は少なく、異物肉芽腫などと比べて、比較的許容可能な状態です。ですので、明らかに触れたり、見えたりするしこりが問題となることが多いです。

適切な手技を行えば、しこりの発生を抑えることができます。

異物性肉芽種

異物性肉芽種
異物性肉芽腫とは、体内に長期間存在する異物に対する慢性炎症反応によって生じる腫瘤です。ヒアルロン酸に起因する異物肉芽腫は発生率0.02-0.4%と報告され主に嚢胞性肉芽腫として現れます。マクロファージや多角巨細胞が集簇し、これらが線維芽細胞を活性化するため、異物の周囲に線維性被膜を形成し、注入された物質が周囲の組織に吸収されるのを防ぎ、その結果、無菌膿瘍が発生します。

注入後6~24ヶ月を経過して発生する非アレルギー性反応で、しこりとは異なり、肉芽腫のサイズが注射された体積よりも大きくなり、肉芽腫は複数の注射部位で同時に発生します。
異物性肉芽種
肉芽種の原因としては、

  1. タンパク質汚染物質
  2. 架橋材の副産物による炎症や免疫反応
  3. 注入時のバイオフィルム(細菌、それらの栄養素および老廃物からなる)

による汚染の仮説が報告されています。
異物性肉芽種
異物性肉芽腫の予防方法です。不純物や架橋材がしっかりと除去された製剤(GANA HA BODYなど)を用い、注射部位の消毒を徹底し,炎症部位や汚染部位からの注入は避けるように心がけ、適切な手技で行うことで予防できます。

乳がん検査、診断

 乳がんについてです。繰り返しになりますが、ヒアルロン酸による乳がんの報告はも含めて現在までありません。ただし、ヒアルロン酸などの豊胸術を受けると、乳がん検診を避けてしまう傾向があるようです。
それは、検診を受けることによって

  • 治療をしていることがバレるのが恥ずかしい
  • 会社の健康診断で乳がん検診もあるが、会社に治療をしていることがバレるのではないか
    (実際には何かあっても個人宛に直接通知されるはずです)

との理由です。

 当院では、豊胸治療(人工乳腺バッグ、脂肪注入、ヒアルロン酸注入)を行なっており、治療前には必ず乳がん検診を受けて頂き、さらに治療後も乳がん検診を避けることなく定期的に受けていただくようお話ししてきました。乳がん検診を避けてしまうと、仮に乳がんが発症した場合、乳がんの発見が遅れます。

 適切な手技で豊胸術を行い、豊胸術についてきちんとした知識のある乳腺外科医であれば、乳がん検診の診断も問題なく行えます。以下の乳腺専門病院は、豊胸術を受けている方でもしっかりと乳がん検診を行ってくれます。また、豊胸術治療後に定期的に画像診断検査を受けることで、注入したヒアルロン酸の状態や仮にしこりができた場合の診断が的確に行えます。

豊胸術を受けている方でも乳がん検診可能な乳腺専門病院

  • 博愛会 相良病院(鹿児島市)
  • ふかみ乳腺クリニック(福岡市薬院駅近く)
  • 及川病院(福岡市平尾駅近く)

安全にヒアルロン酸豊胸術を行うための当院での取り組み

 ヒアルロン酸にて豊胸術を安全に行う上で以下のことを当院では取り組んでいます。

  • 治療前に必ず乳癌検診を受けていただく。1年以内に受けていただいていれば不要です。
  • 架橋材が処理された適切なヒアルロン酸製剤を選択し、無菌操作を徹底して治療を行なっています。
  • 適切な方法で手術を行なっています。
  • 乳腺の専門病院と提携し、治療後定期的に画像診断にてフォローを行っています。
  • 自己検診を推奨し、しこりを触知した時は放置せず、乳腺専門医の画像診断を受けていただいています。

当院の豊胸治療について(症例写真、ダウンタイム、料金など)

詳しくは豊胸をご覧ください。

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セイコメディカルビューティクリニック 曽山浩輔

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