美容の達人医師と考える「医療脱毛の安全性」の探求

本日は脱毛治療に対する取り組みと起こりうるリスクについて、当院理事長の曽山聖子医師にお話をお伺いしました。

理事長 曽山聖子(美容皮膚科医)

Q 本日は当院における医療脱毛の安全性への取り組みについてお話をいただきたいと思います。

医療脱毛の安全性を高めるための当院の具体的な取り組みについて、3つのポイントにまとめました。
「診察」、「知識」、「教育体制」です。

ポイント1

診察

Q まずは「診察」についてお教えいただけますでしょうか?

医療脱毛では施術前に必ず医師による診察を行います。
お肌の状態を見させていただくことは、治療の方針を決めていく上で重要です。
(後述の)脱毛治療によって起こりうる合併症を防ぐためにも欠かせません。

Q 合併症・・・と聞くとなんだか怖いですが、医療脱毛ではどのような合併症があるのでしょうか?

合併症とは一般的には副反応のようなものだと考えていただくとイメージしやすいと思います。
どれだけ細心の注意を払って施術を行っても合併症のリスクは少なからず存在します。 医療脱毛で起こりうる主な合併症は、「熱傷」「毛嚢炎」「アレルギー反応」「硬毛化」です。

1-2-1 熱傷

症状 持続するひりつきや、皮膚の赤み、水膨れが出現します。
原因 極度の日焼けをしている場合や、もともとお肌の色が濃い場合など火傷のリスクが高くなります。
照射部位に、制汗スプレーを使用している場合や金や白金を含んだ化粧水使用を使用している場合、紫外線吸収剤を含んだ日焼け止めを使用している場合は火傷のリスクが高くなります。

1-2-2 毛嚢炎

症状 毛包に一致した赤い丘疹(膿をもった丘疹)。痒み・痛みはほとんどありません。
原因 ブドウ球菌や連鎖球菌などの化膿菌に感染して起こる毛包の炎症です。
皮膚に付着している汗と汚れが、細菌感染を起こしやすくします。
ニキビのある人、汗かきの人、太りすぎの人、妊娠中の人、運動選手などでは、皮膚の清潔を保たないとすぐできます。

1-2-3 アレルギー反応

症状 脱毛数日後より照射部位に痒みを伴う、毛穴に一致した赤みが出現します。
原因 熱変性した毛に対するアレルギー反応など。
注意点 乾燥肌になるとかゆみが出やすいので保湿ケアをしっかりと行なってください。

1-2-4 硬毛化

症状 脱毛を受けている最中に、実際であれば、毛が薄く細くなっていくところ、逆に濃く太くなっていく症状をいいます。
原因 この硬毛化のメカニズムは不明で、データとしてできあがっていないのが現状です。
また、多毛となる部位が特定されてきており二の腕(上腕部)や、フェイスラインに合併症として多毛・硬毛化症状が出現し、照射部位を超えて起こる、それらは、脱毛を受けた約5%の人が副反応として症状が出現されていると報告されています。

ポイント2

知識

Q 多様な合併症に対応していくために、診察を行う医師は普段どのようなことを心がけているのでしょうか?

これには2つのポイントがあります。

まずは、実際の現場での経験をもとに、どのようにすれば「安全性を高め」、「お肌のトラブルを少なく」、「患者さんが快適に治療受けることが出来る」かを考え、院内で共有します。

そしてもう一つは、当院の試みを学会で発表することで、美容クリニック業界における脱毛治療の安全性がブラッシュアップされていくと考えています。

Q 学会での発表とありましたが、ほとんどの読者にとって学会は未知の領域だと思います。。。
私も医師が集まって発表するという大まかなイメージしかありませんが、そもそも学会って何をするのでしょうか?

学会、とりわけ医薬学系の学会は科目や専門によって細かく別れていて、国内で開催されているものだけでも山ほどあります。
その数ある学会の中でも、当院も参加している脱毛だけを取り扱っている学会「日本医学脱毛学会」が毎年開催されています。
先程、医師が集まって…とありましたが、学会では医師だけにとどまらず、実際にクリニックや病院で施術を行っている看護師、その医療機関に勤務されている方、脱毛機器や備品を取り揃えている業者の方など様々な立場の方が参加されています。

「学術集会」では脱毛の理論やトラブル例の対処方法などを発表し情報交換をします。学会の大きな要素のひとつですが、それだけではありません。

例えば、針脱毛やレーザー脱毛の講習会に参加して技術を磨いたり、普段はあまりお会いする機会の少ない他院の医師・看護師やスタッフさんと懇談会で意見交換したり、業者さんのブースでは今後導入する機械や備品について情報収集したりと大忙しです。
発表以外はスニーカーに履き替えて動き回りやすくしているぐらいです。

 

ポイント3

教育体制

Q 巨大なセミナーみたいで大変そうですね。。。
ここでお話を「医療脱毛の安全性」に戻して、看護師の教育体制も3つのポイントのひとつに構成されていますが、詳しくお教えいただけますでしょうか?

先程お話した、院内での情報共有はそのひとつですが、学会では看護師も登壇して発表する機会をいただいています。

以下に脱毛に関する当院の近年の発表をまとめました。

2019年
第45回 日本医学脱毛学会学術集会
講演内容「脱毛困難症例、副反応について〜トラブルを未然に防ぐ〜」

2018年
第44回 日本医学脱毛学会学術集会
講演内容「当院におけるこども脱毛の実際」

2017年
Alma Lasers Spring Seminar
講演内容「当院における脱毛治療の変移、蓄熱脱毛の導入効果」

2017年
第43回日本医学脱毛学会学術集会
講演内容「硬毛化、傾向と対策」

2016年
第42回日本医学脱毛学会学術集会
脱毛困難症例 トラブルについて〜トラブルを未然に防ぐ〜

2015年
JAAS Live Forum 2015
講演内容「逮捕事例から学ぶ!医療脱毛と非医療脱毛の法的な位置づけ」

2015年
第41回日本医学脱毛学会学術集会
発表内容「各種脱毛装置の特徴と使い分け」「医療補助を行う立場から安全な治療」

2014年
Professional Seminar エキスパートによる最新美容治療講演
講演内容「各種脱毛装置の特徴と使い分け」

2014年
第40回日本医学脱毛学会総会
発表報告 脱毛レーザーVECUTUSの使用体験

2013年
第39回日本医学脱毛学会総会
発表報告 「当院における脱毛術の過去・現在」「医療補助を行う立場から ~脱毛トラブルを未然に防ぐ~

2012年
第38回日本医学脱毛学会総会
発表内容 5年間の治療経験~脱毛後トラブル及び対策~

普段の施術に知識のインプットおよびアウトプットを加えることで、医師・看護師・スタッフが医療脱毛の安全性を追求する環境を整えています。

まとめ

当院が心がけている「医療脱毛の安全性の探求」について曽山理事長にお伺いしてきました。

普段の診察をベースに、実際に診察・施術にあたる医師・看護師の日々の教育が、安全性を高める施術の要となっているそうです。

その成果を、定期的に学会等に参加し発表することで、美容クリニック業界での医療脱毛の安全性の追求に貢献できればとの事でした。

Q 最後にこれから医療脱毛を検討されている読者に一言お願いします。

理事長 曽山聖子(美容皮膚科医)

実際に医療脱毛を検討されている方やこれから施術を受ける方も読者の中にはいらっしゃると思います。

大切なお肌の事なので、前もってリスクを把握したい‥
少しでも肌へのダメージを軽減したい‥
施術を受ける前に気になる疑問が色々と出てきた‥

そんなときはどうすればいいでしょうか?

最も大切なことは、施術を受ける医療機関に確認して解決しておく事です。

脱毛のみに関わらず、医療機関では施術を受ける際にその治療の効果、リスク・副反応・注意事項など患者さんに知ってもらいたいことを説明します。

当院では、施術を行う際はカウンセリング・診察を行い、実際のお肌の状態を見ながら最適な脱毛の種類をご提案したり、治療時におけるリスク・副反応や注意事項を説明させていただいています。

治療は患者とクリニックの信頼関係があってこそ成り立つと考えています。疑問点は遠慮せずにぶつけていただいたほうが診察・施術を行う立場から見ても安心です。

これからも医師・看護師・スタッフが一丸となり、日々の治療を通じて医療脱毛に対する研究を積み重ねてまいります。

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