ワキガの原因となるアポクリン汗腺は、哺乳類の芳香腺(ほうこうせん)が退化したものとされています。
芳香腺から分泌される物質はフェロモンと呼ばれており、発情期に分泌が活発になります。
このことから分かるように、性ホルモンと密接な関係があり思春期に突然ワキガを発症するケースがあります。
思春期のワキガの特徴
ワキガは思春期の腋毛が生え始める頃に発症するケースが多く、ある日突然臭いに気づきお悩みの方も多くいらっしゃいます。
思春期の頃のワキガは、一時的なもので思春期をすぎると治るケースもあります。
しかし、この時期のお子様の心境や周囲との人間関係は特に繊細で臭いが原因でイジメや不登校といった問題に発展する可能性があります。
また、ワキガは自身では気付かないことも多いです。
お子様がワキガではないかと思った時、その伝え方やケアを周囲も慎重に行うことが重要です。
「ワキガ」や「臭い」といったワードを不用意に言うのではなく、
本人が悩んでいないか?周りから指摘されて傷ついていないか?などゆっくりと話しながら、臭いのケア方法を伝えてあげましょう。
→臭いのケア方法についてはこちらをご覧ください。
お子様がワキガだと感じたら
まずは、今すぐ出来る対策をしましょう。
お家で簡単に出来る対策は、
・食事を魚を中心としたヘルシーな和食にする
・睡眠をしっかりとる
・下着の着替えを持たせ、マメに着替えをする
・汗をかいたら、濡れタオルやボディ用除菌シートなどでふく
などがあります。
制汗剤を使用する時は、市販品より効果の高い医療用をオススメします。
汗腺深部に角栓を作り「フタ」をすることで、発汗を物理的に抑制します。
→医療用制汗剤(パースピレックス)
市販の制汗剤を使う時も、汗をかいてから使用するのではなく汗をかく前に使用することが重要です。
腋をアルコール綿などで清潔にしてから使用すると効果的です。
治療をする場合
お子様の治療をお考えの方は、お子様の生活やこれからの成長を考えて治療法を考えられると思います。
当院では、お子様に適した3種類の治療をご用意しています。
外用薬
日本初の保険適用の原発性腋窩多汗症用外用剤「エクロックゲル」。
有効成分が皮膚から浸透して、エクリン汗腺の交感神経から発汗の司令を受け取る部分をブロックすることで、発汗を抑えることが期待できます。
外用薬なので、毎日塗り続けなければいけません。
お子様が使用する際は保護者がきちんと見守る必要があります。
当院では、福岡院で処方が可能です。
→エクロックゲル
メリット
- ・傷痕が残らない
- ・ダウンタイムがない
- ・保険適用である
- ・気軽に始められる
デメリット
- ・毎日塗り続けなければならない
ボツリヌストキシン注入
ボツリヌス菌とはタンパク質の一種で、神経の末端から分泌される伝達物質「アセチルコリン」の分泌を抑制するという働きがあります。
腋に薬剤を注射します。
治療後3~4日で効果を実感し、個人差がありますが約3~6ヶ月持続します。1シーズンなど限定した期間の効果を求める人に向いています。
→多汗ボツリヌストキシン注入
メリット
- ・傷痕が残らない
- ・ダウンタイムがない
- ・気軽に始められる
- ・効果が3〜6ヶ月続く
デメリット
- ・定期的な施術が必要
- ・保険適用ではない
ミラドライ
汗腺に熱ダメージを与えることで汗腺の発汗機能を停止させ、腋汗や臭いを抑え、外科手術と同じく長期的な効果が期待できます。
メスを使わないマイクロ波を使った治療なので、傷跡が残りません。
施術後の通院も必要がなくすぐに日常生活に戻れます。
メリット
- ・傷痕が残らない
- ・ダウンタイムがない
- ・厚生労働省認可機器で安心
- ・半永久的な効果を得られる
デメリット
- ・保険適用ではない
悩まないで
お子様から臭いを感じた時とても不安になると思います。
まずは、出来ることからお試しになってそれでもご不安な時は当院にご相談ください。
多数の経験を踏まえて、親身にご相談をお受けします。
ご注意
LINEでのご連絡にはアプリが必要です。 クリニックからの返信に3~5営業日(土日祝日を除く)のお時間をいただく場合がございます。 お急ぎの場合は、お手数ですがクリニックまでお電話ください。 開院時間は、10:00~18:00です。 不在の場合は福岡院(092-738-1730)もしくは鹿児島院(099-219-3701)の番号から折り返しお電話致します。