食生活は、全ての生き物の基本です。
例えばフグ。
毒があることで有名な魚ですが、その毒は毒のある餌を食べることで蓄積されていきます。
天然のフグに比べ、人工の餌で育てたれた同じフグは、毒素が非常に弱いとされています。
つまり、食生活が体質に大きな影響を与えると言うことです。
人間も同じ生物です。
日々の食生活が、人間の健康や体質に多大な影響を与えます。
動物性脂肪やコレステロールなど皮脂の分泌を増加させる食べ物は腋臭を強くする因子であることが分かっています。
その他、ワキガの原因となる皮膚常在菌の抑制なども必須事項であり、食事指導による食生活の改善も腋臭の緩和に必要であると考えられます。
ワキガに悪い食べ物
肉類
肉には中性脂肪や動物性脂肪、脂肪酸などが多く含まれています。
これらの脂肪成分はワキガの原因とされる汗腺や皮脂線に影響し、汗の中に含まれる皮脂やたんぱく質を主成分とする老廃物が増え、臭いの原因物質が多く産生されることがあります。
脂質の多い食べ物
ラードやバターといった動物性脂質や、揚げ物やスナック菓子。ファーストフードやバターをたっぷり使った焼き菓子などどれもとっても美味しいですが、ワキガの元となる脂肪酸を増やします。
ワキガに良い食べ物
和食
健康にいいと世界的にも注目されている和食。
魚や野菜を中心とした低脂肪、低カロリーな食事がワキガの原因となる脂肪酸の増加を防ぎます。
また、魚や豆などの脂質の少ないタンパク質を摂取することで、細胞の健康を保て雑菌に負けない皮膚を作ります。
食物繊維や乳酸菌
皮膚の常在菌が汗を分解することでワキガの臭いが発生します。
皮膚を弱酸性に保つことで、常在菌の活動を抑制し臭いを抑えることができます。
腸内環境を整えるとお肌を弱酸性に保つことができ、老廃物を排出することで体臭の予防にもつながります。
アルカリ性食材
皮膚の常在菌の増殖を防いで皮膚を弱酸性に保つ為に、アルカリ性食材を積極的に摂取するようにしましょう。
酸っぱいものが酸性食品と言うわけではなく、梅干しもアルカリ性食品です。
アルカリ性食材とは、大豆製品や野菜・果実・海藻・きのこなどです。
食生活を変えればすぐにワキガが治るわけではなく、長時間かけて体質改善が必要です。
ワキガの原因は遺伝的要素やホルモンの働きなども大きく、食事療法だけでの完治は困難な場合も多いですが、生活習慣の乱れでワキガを発症したケースの場合は食生活を見直すことで臭いを軽減することも可能です。
ワキガだけでなく、全ての健康につながる食生活。
できるところから改善してみましょう。
古谷 純朗 (2015)
形成外科診療 ガイドライン7 体幹・四肢疾患7
金原出版株式会社
“知っておくと面白い「ふぐ」という魚の生態や特徴”. ふるさと産直村. (参照2021-2-24)
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