以前、他院で埋没法の2点留めをされたのですが、二重のラインが取れてしまったのと、目のゴロゴロ感が続いたため当院でやり直しを行うことになりました。
（症例写真へのご協力誠にありがとうございます。）

症例写真

糸が露出していた埋没法

通常埋没法とは、その名の通り糸が瞼に「埋没」した状態を言いますが、この方に行われた埋没法は糸が完全に露出していました。
瞼をひっくり返すと、糸と糸の周囲に白い付着物がありました。ゴロゴロしていた原因は間違いなく、この糸のためです。

拡大してみます。

白い付着物をとり、糸だけ引っ張るとこの状態です。

私が二重治療を行うことになってから20年以上になりますが、この方法は見たことがなく、かなりリスクがある治療だと思います。
もしこの糸が緩むと、糸が眼球の角膜に当たり、角膜刺激と角膜損傷が起こるからです。
この写真を見るとわかるように、かなり緩く結ばれていますので、角膜刺激を起こし、ゴロゴロ感が起こっていたと思われます。

きちんと糸を抜去しまして、二重を作り直しました。

糸の点数について

埋没法は、糸を留める場所によって、1点、2点、など増えていきますが、この「点」には注意が必要です。

こちらは、当院で行っている「ノーマル二重術」のときの糸の留め方です。
2点留めの時は、片側2本の糸を使い、2箇所、四角形に糸を完全に埋没する様に縫合します。
3点留めの時は、3本の糸を使って、3箇所行います。

他院では、同じ方法でも当院の場合の2点留めが「4点留め」と表記されることがあります。
ここでいう他院の「点」は糸の本数や、糸を入れている箇所の数ではなく、表面からみた糸の点を指しています。
わかりやすく下の図で説明すると当院では1本の糸を使う一点留めになりますが、患者さんが前回行った他院では「2点留め」になります。

ですので、同じ方法でも、「～点留め」に関しては、表記が異なりますので注意が必要です。

今回の症例の方も、他院では2点留め（当院では1点留めと同じ）をされて、あっという間に終わったそうです。当然腫れも少ないです。当院では3点留め（他院では6点留め）を行いましたのでお時間と、腫れが前回より出てしまいましたが、糸の本数の説明をしましてご納得いただけました。値段も、「点」が多いと、それなりに金額が高くなると思われるようですので、「点」を多く見せるのはそう言った理由かもしれませんが、当院ではそのような表記はしていません。

埋没法をされた患者さんは、後々別のクリニックで糸を抜去する可能性があり、その場合、何本の糸が入っているかは大事な情報です。
この治療を受けられる際は、「点」の数の他に糸の本数もご確認いただくことをおすすめします。

当院で行う二重の治療方法

現在は、

• シンプル 埋没法
• ノーマル二重術
• 結膜法
• 腫れにくい二重術
• 取れにくい二重術（自然癒着法）

の5つの方法で行っています。

できるだけ料金を抑えて、簡単な方法でされたい方、手術をしたことがバレたくない方、取れたくない方など二重治療を希望される方にはそれぞれのご事情があると思いますので、このようなラインナップになりました。

安い料金の広告を見て某大手クリニックを予約し、その治療を希望しても「糸玉が出てくる可能性が高いからおすすめしない」や「あなたにはこの方法はできない」などと言って、結局30～40万の高額な治療を勧められたという話は、鹿児島、福岡、東京でも良く聞きます。（そもそも安い料金の治療はしない方針だと、勤務しているドクターから聞いたことがあります。。）

当院では様々なご事情に合わせた二重治療を提供していますので、料金についても安いものから高いものまでありますが、当然患者様のご希望に応じた治療を行いますのでご安心ください。

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