最近、お問い合わせの多い「下眼瞼のクマ、たるみ」ですが、まぶたを切開する「ハムラ法」などをご案内する際、どうしても目の下の傷や腫れなどの経過が気になられるようです。できるだけ皮膚を切らずに効果を出すのが私のポリシーですが、どうしても切らないといけない場合の参考にしてください。
今回は、「下眼瞼の皮膚切除」を行った方の傷痕の経過です。
この方の治療の説明についてはこちらです。
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症例写真
治療前、治療後1週間、治療後1ヶ月後の状態
治療前、治療後1週間後、治療後1ヶ月後はこのような感じです。
詳しく見ますと、抜糸を行ったばかりなので、傷が目立ちます。また腫れが引きつつある途中ですが、左右差があり左の方がやや腫れています。
マスクか何かの痕がありますが、こちらは一時的なものです。
1ヶ月後には、腫れは完全に引き、傷はほとんど分からなくなり、治療前には無かった涙袋ができています。
治療後1ヶ月後の状態の他の写真
治療の解説
通常、単純に皮膚を切除するだけでは外反(あっかんべー)してしまうリスクがありますので「眼輪筋の骨膜固定」を行っています。また、自然な涙袋が出来るよう、「眼輪筋での涙袋形成」を行っています。
これらはオプションではなく、通常切開を行う「ハムラ法」、「下眼瞼皮膚切除」の際は同時に行っています。
これらの工夫をすることで、傷痕が早期に目立たなくなり、あっかんべーにならず、若々しく美しい目元を作ることができます。
下眼瞼の治療について
- 現在、下眼瞼のクマやへこみに対しては以下の治療を行っています。
- 脂肪除去のみ
- 脂肪除去+脂肪、コラーゲン、ヒアルロン酸のいずれかの注入
- 脂肪、コラーゲン、ヒアルロン酸のいずれかの注入
- 裏ハムラ法
- ハムラ法
- 下眼瞼の脂肪除去はたるみが軽度でtear trough(下眼瞼の内側から真ん中まで伸びる溝)が深くなく、脂肪が突出していることでいわゆる目の「影クマ」、「黒クマ」に悩んでいる方に適した治療方法です。
私の治療方針は、しっかりと脂肪を摘出することです。 - 脂肪の除去は丁寧にかなり時間をかけて行います。何度か治療中に座っていただき、過不足なく脂肪が除去されているのを確認します。
- 皮膚のたるみが強い場合は、皮膚を切る治療(ハムラ法)を行いますが、できるだけ皮膚を切らない脂肪除去と注入もしくは裏ハムラ法で行えるよう努力しています。
- 脂肪除去でここまで改善できますので、無理に皮膚を切る治療は勧めていません。
- この方は脂肪をしっかり取りましたが、まぶたの皮膚が薄いためほとんど弛みませんでした。
- 注入に使用するヒアルロン酸は入れ過ぎると、いわゆる「ヒアル顔」になりますので、慎重に注入します。
- ご自身の脂肪を使って行うマイクロファット・ナノファット注入を行なっています。特に目の下のクマや目の上の窪み、おでこにはおすすめです。
- 注入の際は、脂肪注入専用の機器を使って治療します。
- 2021年7月現在、脂肪注入治療のモニターさんを募集しています。詳しくは当院までお問い合わせください。
- 目の下の「青クマ」が強い方の場合、マイクロファット、ナノファットの脂肪注入かコラーゲン注入を行なっています。
- 当院院長が、2020年に発行された美容皮膚科雑誌の「BEAUTY」でクマ治療について執筆しています。
当院では、美容外科治療と美容皮膚科治療の両面でクマ治療を行なっています。
治療概要、合併症について
治療概要
- 治療名
- 下眼瞼脂肪除去法+脂肪注入+目の下皮膚切除
- 経過期間
- 1ヶ月
- 患者様属性(治療時)
- 60代 女性
ハムラ法、下眼瞼皮膚切除の合併症、副作用、リスク(カッコ内は私の経験)
- 皮下出血(ほぼ出現します。)
- むくみ(翌日にかけ、目元が浮腫みます。)
- 腫脹(必ず出現します。飲酒や激しい運動はしばらく控えてください。抑えるために可能であればテープを貼ります。)
- 感染(ありません。)
- 左右差(できるだけ起こらない様に慎重に行います。)
- あっかんべー(起きにくい工夫をおこなっております。一時的に起きることがありますが、改善します。)
- 傷痕(ほぼわからなくなります。)
その他詳しい内容(その他の症例写真、ダウンタイム、料金など)
ハムラ法・裏ハムラ法をご覧ください。
当院オリジナル 下眼瞼脂肪除去をご覧ください。
脂肪注入をご覧ください。
その他のブログ
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セイコメディカルビューティクリニック 曽山浩輔
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