手の甲の若返りについて、症例写真をもとに解説していきます。
症例について
40代 女性
(聖子院長です)
治療前の状態
加齢により手の甲の骨(中手骨と言います)と血管が浮き出ています。特に血管が目立ちます。
しみやシワはあまり目立ちません。普段のお手入れの成果でしょうか・・
手の甲の老化の原因
血管や骨が目立ってくる原因は以下の通りです。
- 血管
- 加齢により静脈壁の弾力が、減少し拡張しやすくなり、静脈が太くなってしまうため
- 骨
- 加齢により骨の周囲の脂肪や、骨の間にある筋肉(背側骨間筋)の萎縮が骨の萎縮よりも早く進行するため
ちなみに、
- シミ
- 紫外線による日光性色素斑や、やけどや虫刺されの痕から炎症後色素沈着が生じるため
です。
治療方針
- 血管
- →硬化療法(当院では行っていません)
ヒアルロン酸などの注入療法
- シワ、骨
- →ヒアルロン酸などの注入療法
- しみ
- →レーザー、光治療、ピーリングなど
院長の場合、ヒアルロン酸によって血管と骨を目立たなくさせる方針しました。
注入方法
局所麻酔使用後、いくつか方法を組み合わせて行っています。
針穴は小さく、傷痕は目立ちません。
テクニックについては、こちらのセミナーで披露予定です。
治療の結果
右手
左手
どちらの手も血管と骨が目立たなくり若々しい手になりました。
「今まで私は手を見て老化を感じ、ストレスがあったと注入した後に気付いた。見える場所が美しいとこんなにも気持ちの良いもんなんだ。」という感想でした。
手の甲について
手は顔と違い日焼け対策や保湿が丁寧に行われにくいため、シミなどの光老化を生じやすい部位です。また、加齢により手の脂肪や筋肉が萎縮し、血管が拡張しますので、骨や血管が目立って来ます。
シミがあり、骨や血管が目立った手は老けた印象を与えます。
顔は化粧などで誤魔化すことはできても、手は難しいので、手は「老化を示す最初の部位」や「手の年齢は隠せない」と言われます。
皆さんも、手を見て年齢を推測した経験はあるはずです。
当院のスタッフに協力してもらって、手の写真を撮ってもらいました。
皆さんは、この写真を見て、年齢が分かりますか?
正解は、青が20代、黄色が30代、赤が40代です。
当院スタッフなので、シミは皆ほとんどありませんが、年齢によって、骨や血管が目立っているのがわかるかと思います。
(Merz Hand Grading Scale)
こちらは手の老化の重症度分類です。
脂肪組織の萎縮の程度と、血管や骨の見え方によって分類されています。
治療概要、合併症について
治療概要、合併症、副作用、リスク
治療名 | 手の甲ヒアルロン酸注入(片側1.5ccずつ) |
---|---|
費用概算 | 3本3cc 210,000円(税抜) |
患者様属性 (治療時) |
40代 女性 |
リスク・副作用 | 皮下出血、腫脹、紅斑、熱感、違和感、塞栓症、感染、凸凹 |
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セイコメディカルビューティクリニック 曽山浩輔
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