先日まで、バンコクのチュラロンコン大学で行われた解剖実習セミナーに参加してきました。
チュラロンコン大学の解剖室は世界一の規模で、世界中のドクターが集まって日々解剖が行われているそうです。私もチュラロンコン大学の解剖は3度目の参加になりました。
大阪大学美容医療学講座教授の高田先生、東京慈恵会医科大学形成外科学講座教授の宮脇先生が講師として参加され、眼瞼下垂、鼻中隔延長、豊胸、フェイスリフトに関して、実演が行われました。
解剖セミナーの良いところは、
・普段の手術では見ることのできないエリアまで解剖を確認できること
・顔面神経や顔面動脈など手術で損傷してはいけない部位を確認できること
・講師や参加者同士のオペを見ることで、細かい技術を習得できること
などで、外科医にとっては多くのことが習得できる機会です。
今回のセミナーで勉強したことです。
・東京慈恵会医科大学形成外科教授の宮脇先生より、眼瞼下垂、眉下切開、鼻中隔延長、顔面神経の走行、下眼瞼の解剖について
・大阪大学美容医療学講座教授の高田先生より豊胸術( 腋窩、乳輪、乳腺下のそれぞれのアプローチから)、フェイスリフト、切らない眼瞼下垂、フィラーによる豊胸術について
・聖心美容外科を退職し、今年ビグアスクリニックを開業された伊藤先生より、フェイスリフト、バッカルファットの位置について
・あきこクリニックの田中亜希子先生よりバッカルファット除去について
・いわきクリニックの岩城佳津美先生よりアラガン社フィラー注入部位の注入層の位置について
・青山セレスクリニック川口院の柴田先生より豊胸術全般の解剖、顔面神経の走行など
今回も多くのことを勉強できましたので、診療に生かしていきたいと思います。
自分が行った解剖もですが、他の先生の実際の手技を多く見せてもらえたことは大変勉強になりました。ありがとうございました。