今日は肝斑におけるトラネキサム酸内服のエビデンスについて説明します。
肝斑とは
✔️大きさ、形はさまざまで、境界明瞭な淡褐色斑が顔面、特に額、頬、頬骨部、口囲に左右対称性にみられる。
✔️典型的例ては、色素沈着が両眼を中心に丸く抜ける。
✔️先行または随伴する炎症症状や自覚症状は全くない。
✔️成年女性に極めて多い。
✔️男性にもまれにみられる
✔️紫外線により増悪するため、夏に増悪、冬に軽減する。
(参考書籍:美容皮膚科プラクティス)
肝斑はプラスミンが活性化し、その結果としてメラニン産生が亢進し、かつ真皮に炎症反応が生じている状態です。
トラネキサム酸が肝斑に有効な理由
トラネキサム酸が肝斑に有効な理由として
✔️抗プラスミン作用を介してメラニン産生を抑制する
✔️メラノサイトに直接働きメラニン産生を阻害する
✔️プロスタグランディン産生を阻害することにより抗炎症作用をもつ
が考えられています☀️
内服量としては、一日500mgで肝斑に対して有効性と安全性が示されているため、当院では基本的に一日500mgを処方しています。
(参考文献:Aesthetic Dermatology Vol.30:309-315,2020
木村有太子)
肝斑に対してトラネキサム酸の処方は健康保険の適応外です。
当院では診察料無料
一日500mg 1ヶ月分 2,200円です。
トラネキサム酸は肌が白くなるから!とむやみやたらに飲むお薬ではありません。適応もございますので、必ず診察を受けましょう☺️
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