セイコリフト(左右合計6本)とヒアルロン酸を3本(3cc)注入し若返り治療を行いました。
ヒアルロン酸は額をメインに、顔に少しずつ入れています。
症例写真をいただきましたので、解説します。
(症例写真へのご協力ありがとうございます)
症例写真
治療前の状態
おでこが平らであること、フェイスライン、頬のたるみ、法令線を気になされており、「立体的に美しくなる顔になりたい」というご希望がありました。
私から見ると、おでこはやや平べったく、眉上にくぼみがあり、やや面長に見え、頬のボリュームが少し減り、口元(左が特に)にたるみがありました。
セイコリフトで糸を片側3本使用し、フェイスラインを引き上げ、おでこにはヒアルロン酸で自然なカーブ(ナチュラルカーブ)を出し、顔を立体的に若々しく、美しくするため顔の一部に少しずついくつか注入する方針としました。
治療直後
(正面)フェイスラインのたるみが改善し、卵形になっています。
面長な印象が改善し、卵型の輪郭になり頬の位置が高くなっています。
比較画像
比べるとわかりますが、額と頬に立体感が出ていることがわかります。
また、頬の位置が上がり、法令線が浅くなっています。
法令線にはヒアルロン酸を入れていません。
また、フェイスラインが顎にかけてシャープになりラインが整っています。顎にはヒアルロン酸を少し入れる予定でしたが、使用量の関係で注入していません。
(側面)
おでこのカーブが平らから滑らかに綺麗な曲線(Ogeeline)になっています。
(私の考える「理想的な美しく可愛いおでこ」です。この様に行う方法を当院では「ナチュラルカーブ」と呼んでいます。)
治療のポイント
糸のリフトとヒアルロン酸を使用して、立体的に美しくなる様、また不自然にならない様に若返り治療を行っています。
糸とヒアルロン酸を使用する場合は、最小限に行うのが私の基本方針です。
また、不必要に法令線などに大量のヒアルロン酸を注入することもしません。
老化が起こる仕組みを考え、時間を取り戻す様に治療を行うべきで、法令線にヒアルロン酸を入れても、皮膚は引き上がっていませんし、老化の仕組みに基づいた治療ではありません(少量使うことは賛成です)。
額は、自然で美しい状態(当院ではナチュラルカーブと呼んでいます)にしていますが、よりおでこを強調したドールカーブすることもできます。
他、立体的に美しくなる様、顔の一部にごく少量ヒアルロン酸を注入しています。
糸のリフトについて
- ただ引き上げるのではなく、引き上げる方向や引き上げる部位を細かくシュミレーションを行い、「自然な卵型の輪郭」ができる様に糸を入れてます。
- 面長に見える場合は、実際に顔の縦方向の距離は変わりませんが、糸によるリフトで、脂肪の位置を変えることで改善することができます。
- 一度に大量の糸を入れることで効果を上げる手法も存在しますが、糸は吸収されるもので、効果は長期に及ぶものではありません。当院では少ない本数を時々(半年〜2年)行うことをお勧めしています。
- セイコリフトで使用している糸は、PCLという素材で吸収されるまで2年程と言われています。吸収されるまでの間に、コラーゲンが糸の周囲に生成されますので、長期的な効果が期待できます。当院では、吸収される期間が半年程度のPDO素材のセルフロックの糸による治療も行っていますが、長期的な効果を望むのであればセイコリフトの方がおすすめです。
- 韓国では、国の認可の関係もあり未だにPDOによる糸の治療が多いのですが、徐々にPCL素材の糸も増えてきています。日本では医師の裁量で海外から糸を輸入できるので、PCL素材の糸の治療が増えています。吸収されるまでの期間が長くなると、副作用が起こった場合も長続きすることも考えられますので、安全性をしっかり考慮して行う必要があります。
- 糸のリフトでも使う糸の素材や種類、治療主義によって結果は大きく変わります。詳しくはカウンセリングの際にお話ししています。
額のヒアルロン酸注入について
- 顔のヒアルロン酸注入の中で、額は比較的難易度が高い部位と美容外科の教科書には記載されています。ただ、凹んでいるところを埋めるのではなく、滑らかな卵型のカーブを描く様、さらに凸凹にならない様に丁寧に治療を行う必要があります。韓国や、上海で多くの額の治療を経験し、海外の学会での額の治療を勉強する中で私なりに理想的な方法を考えました。
- 東洋人にとってどの様なおでこの形が美しいか、患者さんのおでこがチャーミングポイントとなり、美しさが最大限に引き出せる様考えて、形や量を調整しています。
- 痛み対策のため、麻酔は神経ブロックを行います。ほぼ無痛の状態で治療ができます。
- 注入部位は、おでこの見えるところではないので、おでこには、傷はありません。
- 治療は丁寧にかなり時間をかけて行います。
- 注入に使用するヒアルロン酸は吸収されるまでの期間が長く、額は吸収されにくいので、1、2年以上長持ちします。
- 雑に入れたり、やり方を間違えると直後から額が凸凹しており、患者さんにも1週間程度マッサージを指導しているクリニックもありますが、正しく行うと、治療後にマッサージは不要です。
- 私の方法は、韓国で脂肪注入を専門に行っているドクターの方法を参考に、一部アレンジして行っています。
額のヒアルロン酸注入に関するYouTube動画です。治療翌日に撮影しています。
治療概要、合併症について
治療概要
治療名 | セイコリフト 6本+額ヒアルロン酸注入(額を中心に顔の複数箇所)3本 |
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費用概算 | セイコリフト 200,000円(税抜) 額ヒアルロン酸注入 210,000円(税抜) |
患者様属性 (治療時) |
30代 女性 |
リスク・副作用 | 腫脹、内出血、疼痛、左右差、感染、口元の違和感、糸が触れる、糸挿入部分のつっぱり感、ひきつり感、皮膚の凹み、紅斑、熱感、違和感、塞栓症、凸凹 |
合併症、副作用、リスク(カッコ内は私の経験)
セイコリフト
- 腫脹 (数日出現する場合があります)
- 内出血 (ほとんどありません)
- 疼痛(本数や部位によります。数日出現することがあります)
- 左右差(元々の左右差が大きい場合は、糸のリフトだけで左右差を整えることは難しいです。元々の左右差がない場合は、ほとんどありません)
- 感染(幸いありませんが可能性としてはあります)
- 口元の違和感(数日あります)
- 糸が触れる (ごく稀にありますが、異常な状態でないことがほとんどです)
- ツッパリ感、引きつり感(数日あります)
- 皮膚の凹み(ごく稀にあります。必ず治ります)
- 紅斑 熱感 (ごく稀にありますが、数日で治ります)
ヒアルロン酸注入
- 皮下出血(ほぼありません)
- むくみ(翌日にかけ、やや目元がむくむことがあります)
- 腫脹(ほぼありません、飲酒や激しい運動はしばらく控えてください)
- 感染(ありません)
- 塞栓症(ありません)
- 凸凹(できるだけ起こらない方法で行っており、ほぼありません)
- 入れすぎ、足りない(治療後に鏡をご覧になっていただき確認しています)
- 傷あと(針穴だけで、おでこの見える部位にはありません)
その他詳しい内容(その他の症例写真、ダウンタイム、料金など)
セイコリフトをご覧ください。
額ヒアルロン酸注入をご覧ください。
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セイコメディカルビューティクリニック 曽山浩輔
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