ゼオスキンヘルスの高濃度レチノール製品まとめ

ゼオスキンヘルスの高濃度レチノール製品まとめ

2024年8月に「コンプレックス A+」が発売され、ゼオスキンヘルスの高濃度レチノール製品は、6個になりました。

それぞれの濃度や特徴をまとめてみました。

レチノールとは?

レチノールはビタミンAの一種で、2017年に厚生労働省からシワ改善有効成分として認可されました。

毛穴を引き締めたり、ニキビや小ジワを目立たなくしたり、細胞のターンオーバーを促したりする効果があります。また、シミやたるみの改善など、さまざまな美容効果が期待されています。

ゼオスキンヘルスの高濃度レチノール製品

現在、日本で販売されているゼオスキンヘルスの高濃度レチノール製品はこちらです

製品名 レチノール濃度 レチノールの種類
スキンブライセラム0.25 レチノール濃度 0.25% オレオソーム化
スキンブライセラム0.5 レチノール濃度 0.5% オレオソーム化
Wテクスチャーリペア レチノール濃度 0.5% マイクロエマルジョン化
スキンブライセラム1.0 レチノール濃度 1.0% オレオソーム化
ARナイトリペア レチノール濃度 1.0% オレオソーム化
COMPLEX A+ レチノール濃度 1.3% マイクロエマルジョン化

ゼオスキンヘルスの高濃度レチノールの特徴

ゼオスキンヘルスには独自の技術によりオレオソーム化とマイクロエマルジョン化されたレチノールが2種類があります。


オレオソーム化

オレオソーム化とは、アーモンド由来のタンパク質の膜でできたカプセルにレチノールを閉じ込めて、お肌にゆっくりと浸透させる技術です。ナッツアレルギーの方は使用できません。

特徴

  • ・レチノールがお肌にゆっくり浸透していく
  • ・A反応が出るまでにタイムラグがある
  • ・ナッツアレルギーの人は使用できない

<アイテム> スキンブライセラム・ARナイトリペア

スキンブライセラム
<スキンブライセラム>
ARナイトリペア
<ARナイトリペア>

マイクロエマルジョン化

マイクロエマルジョン化とは、ゼオスキンヘルス社独自の技術によってレチノールを非常に小さく微粒子化した状態のことです。
粒子が小さいので、素早く皮膚の深層にレチノールの効果を届けることが出来ます。

特徴

  • ・効果の実感が早い
  • ・A反応が早く出る

<アイテム> Wテクスチャーリペア・COMPLEX A+

Wテクスチャーリペア
<Wテクスチャーリペア>
コンプレックス A+
<コンプレックス A+>

ゼオスキンヘルスはお悩みや目的により使用するタイプを選ぶことができ、濃度も幅広くラインアップが充実しているので、A反応も調整することが可能です。

各製品の効果・特徴

大前提として、どの製品もレチノールが含まれていますので、細胞のターンオーバーを促し、シミやたるみの改善や毛穴の引き締め効果があります。
それらに加えて、各製品にはそれぞれの特徴がありますので、ご紹介します。

シミやくすみを防いで、明るく透明感のある肌へ

スキンブライセラム

スキンブライセラム

「レチノール」と「バクチオール」「ビタミンC」「ビタミンE」などが配合されており、シミやくすみを防ぐ力をサポートし、肌の色調を整えキープすることを目的とした美容クリームです。

セラピューティックなどのハイドロキノンを使用したプログラムの後、お肌の色調を整えたりシミの再燃を防ぎたい方におすすめです。

また、ハイドロキノンアレルギーなどでミラミンやミラミックスをご使用になれない方にもおすすめの美白特化の高濃度レチノール製品になります。

濃度も0.25%・0.5%・1%と3種類の展開があり、初めてレチノール製品をご使用になる方から、現在ご使用になられているレチノール製品より高濃度なものを求める方まで幅広くご使用いただけます。

たるみを軽くして若々しく健やかな肌へ

Wテクスチャーリペア

Wテクスチャーリペア

コラーゲンとヒアルロン酸の生成を促し、細胞の損傷及びコラーゲンの分解を防ぐ「ZPRO®」と真皮表皮間の構造的な歪みを修復し、たるみを軽減してくれる「ZCORE™」配合の美容クリームです。

ゼオスキンヘルスの高濃度レチノール製品の中でもたるみ特化型の美容クリームです。

マイクロエマルジョン化(微粒子化)されたレチノール配合なので、素早く皮膚の深層へ浸透しA反応が出るタイミングも早いので、お出かけ前は使用しないなど皮剥けするタイミングを調整しやすいのも特徴です。

引き締めの効果抜群!ハリのあるお肌に

ARナイトリペア

ARナイトリペア

ARナイトリペアはタイトニング(引き締め)効果が高い美容クリームです。ビタミンC、E、Aやお肌のバリア機能を高める成分なども配合されており、肌のハリ代謝くすみにアプローチし、ストレスに負けない肌へ導きます。

オールマイティな効果がありますが、レチノール濃度1%と高濃度かつオレオソーム化レチノールなので反応が遅れて出るため、皮剥けするタイミングのコントロールがやや難しいです。
ビタミンA製品に慣れた人や攻めの治療が好きな方などにおすすめです。

しわ、皮膚のたるみ、ゆるみなどの重度の老化を改善

コンプレックス A+

コンプレックス A+

コンプレックス A+は、ゼオスキンヘルス製品の中で最高濃度1.3%のレチノール配合の美容クリームです。他ブランドの製品を含めても非常に高濃度なレチノール製品となります。

マイクロエマルジョン化したレチノールが素早く皮膚の深層へ働きかけ、ハリのあるお肌に導きます。

現在トレチノインを使用されている方や、現在レチノールを使用されていてさらに濃度や強度を高めたい方などにおすすめです。

トレチノインと同じく最大5ヶ月ご使用の後は2~3ヶ月の休薬が必要となります。

レチノール製品ですが、濃度が非常に高いためトレチノインに近い使用方法になります。
取り扱いできるクリニックも限られた製品になりますので、専門的な知識のある医師のもと使用します。

A反応(レチノイド反応)とは?

レチノールを使うと、多くの方が「A反応」と呼ばれる症状を経験します。これは肌の新陳代謝が促進されることで起こるものです。

反応の程度には個人差があるため、使用量や頻度は自分に合ったものを選びましょう。

代表的なA反応

  • ・赤み 
  • ・かゆみ 
  • ・ニキビ 
  • ・乾燥 
  • ・皮むけ

A反応が出やすい箇所

A反応はどこも同じ様に出るわけではありません。
角質層が薄い部分ほど皮膚のバリア機能が弱く、A反応が出やすい傾向があります。たとえば、目の周り口の周りは注意が必要です。

体では首や肘の内側(肘窩)なども反応が出やすい部位として知られています。

高濃度レチノール製品を使う時は、目や口の周りは避けて塗るようにしましょう。

塗布していない部分にもA反応が出る?

時々「塗っていない場所の皮がむけた」という相談を受けることがあります。
基本的にトレチノインやレチノールは塗布した部分だけに作用しますので、トレチノインが意図せず、別の場所に付着したと思います。

意図しない場所に付着しないように、対策をしましょう。

考えられる原因

汗で成分が首に付着した
寝ている間に腕や顔が接触した
無意識に首をかいた

予防策

高濃度レチノールを塗った後は手を洗う
汗をかいたとき、顔用タオルで他の部位を拭かない
長袖やアームカバーを着用する

濃度がより高いレチノール製品を使った方がいい?

濃度が高いレチノールほど効果が強いと考える方もいますが、高濃度が必ずしも美肌につながるわけではありません。

強い副反応が出ると、以下のようなリスクが考えられます

  • 皮膚炎症(赤みや落屑、しわの悪化など)
  • 炎症後の色素沈着

レチノール初心者の方は、まずは低濃度から始めて、徐々に濃度を上げていきましょう。
ただし、シミの種類によっては低濃度での使用が適している場合もあります。製品選びや使用頻度については医師に相談してください。

高濃度レチノールを使う際の注意点

高濃度レチノールは肌に嬉しい効果がたくさんありますが、その分、正しい使い方を知ることが大切です。ここでは、使う際のポイントをご紹介します。

低い濃度から使いましょう

強い反応が出てしまうと、肌の状態が逆に悪化してしまうことも。
最初は低い濃度のものから始め、使用頻度や濃度は医師と相談していきましょう。

使用は夜がおすすめ

レチノールは紫外線や熱で分解されやすい成分です。そのため、日中に使うよりも夜のスキンケアに取り入れるのが理想的です。

紫外線対策をしっかりと!

レチノールを使うと肌が敏感になり、紫外線の影響を受けやすくなります。日中は必ず日焼け止めを塗ったり、日傘や帽子を活用するなどして、紫外線対策を怠らないようにしましょう。

ニキビ薬やピーリングとの併用はしない

ニキビ薬やピーリングは、毛穴の詰まりを除去する働きがありますが、レチノールと一緒に使うと肌への負担が大きくなり、炎症の原因になる可能性があります。
必ず医師にレチノール製品を使用していることを告げて、医師の指示に従ってください。

妊娠中や授乳中は使用を控えてください

トレチノイン外用薬の催奇形性について、米国では「外用ではリスクがない」とされていますが、当院では万が一を考え、妊娠や授乳中の使用はおすすめしていません。赤ちゃんとお母さんの健康を第一に考えるため、少しのリスクも避けましょう。

医療機関専売は、医師の指導のもと使用しましょう

医療機関専売は、濃度が高く高い効果が期待できますが、正しい使用をしなければリスクも伴います。
製品の知識を兼ね備えた医師の指導のもとで使用しましょう。

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