トレチノインの表皮と真皮における作用

トレチノインの表皮と真皮における作用

今回はトレチノインの表皮と真皮における作用を分けてお話します😊

表皮

1、表皮角化細胞の強い増殖促進作用がみられ、表皮は肥厚し角質はコンパクトになる。
2、ターンオーバー促進により、表皮内メラニンが排出される
3、角質剥離により、薬剤浸透性が高まるとともに、角栓が取れることによりニキビへの治療効果が見られる。
4、表皮角化細胞間や角質にヒアルロン酸などのムコ多糖類の沈着を促し、短期的には表皮のresurfacing(肌の入れ替え)効果がある。

真皮

1、線維芽細胞のコラーゲン産生促進、MMP(マトリックスメタロプロテアーゼ:真皮のコラーゲンやエラスチンを破壊する酵素)抑制の作用で光老化に対する抑制効果がある。
2、長期使用により老化による真皮の菲薄化を抑え、皮膚の張りを取り戻すことが期待される。
3、皮脂分泌抑制効果がある。
4、真皮乳頭層の血管新生が見られ、表皮、真皮レベルで皮膚の創傷治癒を促進する働きを持っている。

特に私がときめくのは、真皮の2。

長期使用により老化による真皮の菲薄化を抑え、皮膚の張りを取り戻すことが期待される。

真皮の菲薄化はシワやたるみ、ハリの低下などの肌老化症状の原因となります。
うまくトレチノインとお付き合いしながら、少しでも美しく歳を重ねたいですね✨

<参考>
レチノイド
東京大学形成外科
吉村浩太郎

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