コメドのうちに治そう！

ニキビの始まり
毛穴がつまった状態

白いポツポツだったり、小さくてザラザラしていたりします。

コメドとは、ニキビのはじまりである毛穴がつまった状態です。
日本語では「面皰（めんぽう）」といい、「白ニキビ」や「黒ニキビ」と呼ばれることもあります。

肌がざらざらしたり、白いポツポツとした膨らみが出来ます。

コメドを放っておく炎症を起こした「赤ニキビ」、化膿（かのう）した「黄ニキビ」へと悪化することもあります。

ニキビはコメドのうちに治療を始めることをお勧めします。

コメドを放っておくと、ニキビが炎症して外観的にも気になると思います。
増殖したアクネ菌に対して処方される抗菌薬を長期に渡ってしようすると耐性がついてニキビが治りにくくなるリスクもあります。

コメド治療薬の成分のひとつである過酸化ベンゾイルは、抗菌薬と同じような殺菌作用があり、長く使用しても耐性菌のリスクは少ないと言われています。

また、一見、正常に見える肌やニキビの周辺に目には見えませんが、微小面皰（コメドの前の状態）が存在すること知られており、こちらも積極的な治療を行う対象となります。

現在出来ているニキビが治っても、3ヶ月以上を目安に薬を使い続けることで、ニキビのできにくい綺麗な肌を目指せます。

治ったからと自己判断で薬の使用を中止せず、医師の指示に従いましょう。

ニキビ痕は、ニキビが炎症を起こしたら残ると思われている方が多いかと思いますが、実はコメドの段階でもニキビ痕になる可能性があります。

ニキビ痕がある人とない人を比べた調査によると、ニキビ痕がない人はある人よりも若い年齢の時に医療機関でニキビ治療を行っていることが分かりました。

さらに、ニキビが進行する前に医療機関で治療を受ければ、ニキビ痕を予防できる可能性があることが分かってきました。
参考：Hayashi N, et al.: Prevalence of scars and “mini-scars”, and their impact on quality of life in Japanese patients with acne. J Dermatol 42: 690-696, 2015

ニキビ痕は凹みだけでなく、膨らんだ瘢痕や色味もあります。
ニキビ痕は一度できてしまうとなかなか消えません。

なによりも新しいニキビを作らないこと、ニキビの早期治療がニキビ痕治療においても大切です。

コメド治療薬は、皮剥けや乾燥、ヒリヒリとした痛みや赤みなどの症状があらわれることがあります。
使用を続けることでその症状は徐々に収まることがほとんどです。

症状が2週間以上続く場合や塗布範囲以上に赤みが出る場合等は、医師に相談してください。