ニキビ治療を始めたけれど、炎症が収まるとすぐに治療を中断していませんか? 実は、継続的な治療がニキビを繰り返さない鍵です!
今回はその重要性を示す最新の論文をご紹介します。
ニキビ治療の継続の重要性
ニキビは治療を途中でやめてしまうと、再発しやすい傾向があります。
継続的な外用薬の使用が効果的な理由を見ていきましょう。
研究の概要
治療方法の比較
今回ご紹介するのは、2023年に発表された研究で、尋常性ざ瘡の患者に対して行われた24週間の維持療法について調査されています。治療方法は以下の3つに分かれました
- ● エピデュオゲルを継続使用
- ● ベピオゲルを継続使用
- ● 無治療
エピデュオゲル
過酸化ベンゾイルとアダパレンが混ざった薬です。重症度が中等度以上のニキビに処方します。
ベピオゲル/ベピオローション
過酸化ベンゾイルという有効成分が主成分の薬です。角質剥離作用と、抗菌作用があり、白ニキビだけでなく赤ニキビも多い人に処方します。
継続治療の結果と効果
ニキビの減少が24週間維持
エピデュオゲル(過酸化ベンゾイル)またはベピオゲル(アダパレン/過酸化ベンゾイル)を継続した方は24週にわたりニキビが減少したまま過ごすことができました。
炎症性ニキビやコメド(白ニキビ・黒ニキビ)も改善
炎症性ニキビだけでなくコメドも含めた総皮疹数も、継続した方が改善しました。
ニキビ痕瘢痕の悪化を防ぐ可能性
薬を塗り続けた方が、萎縮性瘢痕数(凹んだニキビ痕)が低下しました。
参照:Tanizaki H, et al. : J Dermatol 2023 Dec;50(12):1513-1522.
ニキビをくり返さないためのポイント
炎症したニキビが減少した時点で治療を中断してしまうと、ニキビが再発するリスクが高まります。
これは、肉眼では確認できないほど小さなニキビ(微小面ぽう)が残っているためです。
また、再発を繰り返すとニキビ痕になるリスクも高まります。
ニキビの再発を防ぐためには、微小面ぽうや面ぽう(白ニキビ、黒ニキビ)に対する継続的な治療が非常に重要です。
最後までしっかりと治療を続け、ニキビができにくい健康的な肌を目指しましょう。
治療を続けることで、ニキビの再発とニキビ痕を防ぐことができます。
ぜひ皮膚科専門医の指示に従い、適切な治療を継続しましょう!