ニキビ痕(赤み)が治るにはどのくらい時間がかかるのか?
ニキビ痕は凹みだけでなく、膨らんだ瘢痕や色味もあります。
そして色味には、赤みの炎症後紅斑(PIE; postinflammatory erythema)と茶色いシミのような炎症後色素沈着(PIH; postinflammatory hyperpigmentation)があります。
時間がお薬とはいうけれど、どれだけ待ったら消えてくれるの…?🤔という疑問を調べた論文がありました💡
炎症後色素沈着(PIH)の継続期間
- 半年未満 14.8%
- 半年~1年 18.9%
- 1~2年 14.6%
- 3~4年 8.7%
- 4~5年 5.6%
- 5年以上 22.3%
📝J Dermatol. 2016; 43: 826-828より
3分の2の症例で1年以上PIHが残存していました👀
約20%は5年以上も…!
ニキビ痕は一度できてしまうとなかなか消えません。
なによりも新しいニキビを作らないこと、ニキビの早期治療がニキビ痕治療においても大切です。
12個に1個の赤ニキビがあとに残るかも…
「12個に1個の赤ニキビがあとに残ってしまうかもしれません」という論文(データ)があります。
Do TT, et al: Computer-assisted alignment and tracking of acne lesions indicate that most inflammatory lesions arise from comedones and de novo, J Am Acad Dermtaol, 58(4): 603-608, 2008
ニキビ痕を残さない為には、赤ニキビを作らないことが最も重要な予防方法です。
作りたくないのに、いつの間にかできている赤ニキビ。
どうやってできているのでしょう?
赤ニキビはどうやってできるのか?
論文によると、赤ニキビの53.9%はコメド(面靤)由来、28.3%は外見上正常な皮膚由来でした。
つまり、一見症状がないように見える箇所にも「マイクロコメド(微小面靤)」という、ニキビ/ニキビ痕に進展していく可能性がある病変がたくさん隠れているということです。
なので、外用薬はニキビが出来ている場所だけではなく、その周りにも広く塗る必要があります。
今できているニキビが1つでもあれば、その周りにコメド(面靤)が潜んでいる可能性が高いので、それ以上少しでも増えないように治療したいですね。
ニキビ痕のない美しい肌を目指すなら、コメドのうちに治療を始めることをおすすめします。
ニキビが1つでもできたら、皮膚科に行きましょう。
ニキビは皮膚科で治しましょう
ニキビ痕は凹みだけでなく、膨らんだ瘢痕や色味もあります。
ニキビ痕は一度できてしまうとなかなか消えません。
なによりも新しいニキビを作らないこと、ニキビの早期治療がニキビ痕治療においても大切です💡
当院では、お一人おひとりに合ったニキビ治療法のご提案をいたしますので、ぜひご相談ください👩🏻⚕️✨