
イボ
イボついて
イボは、皮膚の表面が盛り上がってできる良性の皮膚病変です。
主に以下の2種類に分けられます。
ウイルス性イボ(尋常性疣贅)
ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染によって生じるイボで、手指や足底などに多くみられます。
他人や他部位にうつる可能性があります。
加齢によるイボ(老人性イボ・脂漏性角化症)
加齢や紫外線の影響により生じる良性腫瘍で、顔・首・体幹などにできやすいのが特徴です。
感染性はありません。
保険適用になるケース/ならないケース
保険適用となる主なケース
ウイルス性イボ(尋常性疣贅)
治療目的の場合、基本的に保険適用となります。
悪性腫瘍の可能性がある場合
色が不均一、急に大きくなった、出血やかさぶたを繰り返すなど、 基底細胞癌などとの鑑別が必要な場合は、診断目的として保険適用になることがあります。
生活動作に支障をきたしている場合
指先のイボが仕事や家事に支障を出している
・衣類と擦れて痛みや出血を繰り返す
・歩行時に痛む足底のイボ
といった機能的・衛生的な問題がある場合は、治療目的として保険が使えます。
医師が医学的に除去を勧める場合
感染拡大のリスクが高い、炎症を繰り返しているなど、 医学的必要性があると判断される場合も保険対象となります。
自由診療(自費診療)となるケース
美容目的の場合
以下のような場合は、美容目的と判断され、自費診療となります。
- 顔や首の小さないぼを見た目の理由で取りたい
- 痛みや機能的な支障はないが、目立つため除去したい
- 加齢によるイボ(脂漏性角化症)を見た目で取りたい
診断・検査について
診察では、イボの大きさ・部位・色調・経過などを確認し、
必要に応じてダーモスコピー(拡大鏡)による観察を行います。
悪性腫瘍との鑑別が必要な場合は、
切除後に病理検査を行うことがあります。
治療・手術内容について
イボの種類や大きさ、部位に応じて、以下の方法を選択します。
- 外科的切除(メスによる切除・縫合)
- 電気メスによる切除
- 必要に応じて病理検査を併用
できるだけ傷あとが目立ちにくい方法を考慮し、治療方針をご提案します。
術後の経過とダウンタイム
手術当日は、
・患部を濡らさない
・強く触らない
・出血予防のため、長時間の歩行や飲酒を控える
といった点に注意が必要です。
翌日以降、
・出血が落ち着けば、創部を保護した状態でシャワー浴が可能
・激しい運動や創部に負担がかかる動作は控えていただきます
抜糸は、部位や手術内容によりますが、7~14日程度で行います。
抜糸後は、傷あとをきれいに保つために、テーピングや追加治療をご提案することもあります。
合併症・リスク
イボ切除は比較的安全な手術ですが、以下のようなリスクが生じる可能性があります。
- ・出血、感染
- ・傷あとが赤く残る、盛り上がる
- ・体質による瘢痕(ケロイド・肥厚性瘢痕)の形成
これらのリスクを最小限にするため、術後のケアや生活上の注意点について丁寧にご説明します。
生活の注意点
傷を濡らすことができるようになるのは基本的に抜糸後からです。
それまではテープを貼ったままで洗顔・シャワー浴が可能です。
抜糸が終わっても、縫った部分が強く引っ付くのは3週間程度かかります。それまでは患部を強く引っ張ったり、ぶつけたりしないようにしていただければ、日常生活に支障はありません。
よくある質問(Q&A)
個数や部位によりますが、可能な場合もあります。診察時にご相談ください。
手術は局所麻酔で行うため、処置中の痛みはほとんどありません。術後は軽い痛みや違和感が出ることがありますが、痛み止めでコントロール可能です。
切除後は多少の傷あとが残る可能性がありますが、できるだけ目立ちにくい方法を選択します。術後のケアも重要です。
ウイルス性イボは体質や免疫状態により再発することがあります。再発時も早めの治療が大切です。
当日は患部を濡らさないようにしてください。翌日以降、状態によりシャワー浴が可能になります。
費用(保険適用の場合の目安)
径2cm未満(露出部)のものを保険で摘出した場合は、3割負担で約5000円(+お薬代、テープ代)になります。
痛み止めや抗生剤などの内服薬も保険適応の場合が多いです。
まとめ
イボは種類によって保険適用となるケースと自費診療となるケースがあります。
見た目だけでなく、痛み・生活への支障・悪性の可能性などを総合的に判断し、患者さま一人ひとりに合った治療をご提案します。
気になるイボがある場合は、お気軽にご相談ください。

