皮膚腫瘍(粉瘤、ほくろ、脂肪腫など)|保険でできる形成外科治療

形成外科医による皮膚腫瘍の治療

この症状・疾患について

皮膚にはさまざまな腫瘍ができます。皮膚表面にできるもの、皮膚の下にできるもの、良性腫瘍と悪性腫瘍などがあります。
生まれながらにしてあるもの、外傷や慢性的な刺激で後天性にできるものなどさまざまな原因で生じます。
徐々に大きくなるものは放置すると、より大きな手術を要する可能性があり、小さいうちに診察を受けるのが良いと思います。特に悪性腫瘍が疑われる場合は早期診断・早期治療重要です。

保険適用になるケース/ならないケース

保険を適応する場合、ほくろも手術で切除します。ほくろの種類にもよりますが、レーザー治療などをご希望の場合は、保険外治療となることがあります。
保険適応になる、最も多い皮膚腫瘍は粉瘤(表皮嚢腫)と呼ばれるものです。
また、ほくろに似たもののうち、基底細胞癌という皮膚悪性腫瘍が疑われる場合は、皮膚科と連携して診断ののち、治療を行います。

診断・検査について

大きさ、部位、個数、経過や生活習慣などのお話を伺いながら、まず見た目で判断します。
ただ、少しでも悪性の可能性があれば、皮膚科受診をお勧めし、診断ののち、ご本人とも相談して治療方針をご提案します。

治療・手術内容について

良性腫瘍の場合はできるだけ摘出し、悪性腫瘍の場合は早めに正常な部分を含めて大きめに切除し、切除後は変形が生じないように、各種再建手術を行うことがあります。
できものの種類や大きさによって、局所麻酔でできるものから、全身麻酔を要するものまで変わってきます。それに伴い要する時間は1時間程度から数時間かかるものがあります。場合によっては入院が必要となる可能性があり、その場合は他院をご紹介することになります。

術後の経過とダウンタイム

当日は手術した部位を濡らしたり、触ったりせず、くり抜いたところに、出血を防ぐために、長く歩いたり飲酒を控えたりすることが必要になります
翌日以降、血抜きの管が抜け、出血が止まれば、激しい運動や創部に負担になることは避けていただき、数日以内には創部を保護したままのシャワー浴が可能となります。
抜糸は部位や手術の内容にもよりますが、7~14日頃に行います。
抜糸後は傷跡にテーピングをしたり、追加の治療をご提案することもあります。

合併症・リスク

良性腫瘍の場合は病変が完全に取り切れていた場合は、再発の可能性はほとんどありません。ただいくつかの腫瘍はできやすい体質などもかかわってくるため、他の場所に同じ腫瘍ができることがあります。
悪性腫瘍の場合は、種類によっては化学療法などが必要となったり、長期的な経過観察が必要になることがあります。

生活の注意点

傷を濡らすことができるようになるのは基本的に抜糸後からです。
それまではテープを貼ったままで洗顔・シャワー浴が可能です。
抜糸が終わっても、縫った部分が強く引っ付くのは3週間程度かかります。それまでは患部を強く引っ張ったり、ぶつけたりしないようにしていただければ、日常生活に支障はありません。

よくある質問(Q&A)

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粉瘤、ほくろ、脂肪腫、石灰化上皮腫、異物肉芽腫、類皮嚢腫などの良性腫瘍、基底細胞癌、扁平上皮癌、ボーエン病、パジェット病、悪性黒色腫、軟部悪性腫瘍などの悪性腫瘍などです。
ただし、当院で取り扱えないものもございます。

費用(保険適用の場合の目安)

良性皮膚腫瘍で、径2cm未満(露出部)のものを保険で摘出した場合は、3割負担で
約5000円(+お薬代、テープ代)になります。
痛み止めや抗生剤などの内服薬も保険適応の場合が多いです。

まとめ

皮膚腫瘍は再発や追加の治療が必要になることがあります。保険適応であれば、高額にならず、安心して治療を行うことができます。
少しでも気になる皮膚のできものがある場合は、一度診察を受けて、保険適応の有無についてもご相談ください。