
眼瞼外反症
眼瞼外反症の治療について
眼瞼外反症(がんけんがいはんしょう)とは、下まぶたが外側にめくれ上がり、白目(結膜)が露出してしまう状態です。
本来まぶたが担っている「目を保護する」「涙を目の表面に行き渡らせる」といった機能が十分に働かなくなり、目の乾燥や違和感、充血、涙があふれるなどの症状が起こります。
加齢によるまぶたのゆるみ、外傷や手術後の影響、顔面神経麻痺などが原因となることが多く、症状が進行すると角膜障害を引き起こすこともあります。
眼瞼外反症の治療は、症状や原因に応じて、点眼治療から手術まで適切な方法を選択します。
保険適用になるケース/ならないケース
保険適用となるケース
- ・加齢や病気、外傷などが原因で生じた眼瞼外反症
- ・目の乾燥、痛み、充血、流涙(涙があふれる)など、日常生活に支障をきたす症状がある場合
- ・医師の診察により、機能障害として治療が必要と判断された場合
保険適用にならないケース
- ・見た目の改善のみを目的とした美容目的の治療
- ・症状が軽く、医学的な治療の必要性が認められない場合
※診察のうえで保険適用の可否を判断します。
診断・検査について
診断は、問診と視診を中心に行います。
まぶたの位置やゆるみの程度、結膜や角膜の状態を確認し、症状の原因や重症度を評価します。
必要に応じて、
角膜の傷の有無
涙の量や流れ
などを確認し、治療方針を決定します。
治療・手術内容について
1)保存的治療
症状が軽い場合は、
・点眼薬
・眼軟膏
などで目の乾燥や炎症を抑え、経過をみることがあります。
2)手術治療
症状が強い場合や保存的治療で改善が難しい場合は手術を行います。
下瞼の皮膚を部分的に切除して、水平方向への引き締めを行う方法(Kuhnt-Szymanowski法)や下瞼の外側を引き上げて再建するlateral tarsal strip 法などを行います。
また、重症な場合は耳からの軟骨を移植する、耳介軟骨移植を行い、瞼の支えを再建します。また、傷あとによって外反している場合は、瘢痕を切除することもあります。
術後の経過とダウンタイム
術後は、まぶたの腫れや内出血が数日〜1週間ほど出ることがあります。
多くの場合、日常生活への大きな支障はなく、時間の経過とともに自然に改善していきます。
抜糸が必要な場合は、術後1週間前後が目安です。
合併症・リスク
比較的安全性の高い手術ですが、以下のようなリスクがあります。
- ・腫れ・内出血
- ・傷あとが一時的に目立つ
- ・左右差が生じる可能性
- ・再発の可能性
これらのリスクについては、事前に十分にご説明します。
生活の注意点
・術後しばらくは、目を強くこすらないようにしてください
・洗顔や入浴は、医師の指示に従ってください
・強い腫れや痛み、異常を感じた場合は早めにご相談ください
よくある質問(Q&A)
局所麻酔を使用するため、手術中の痛みはほとんどありません。
通常は日帰り手術で対応可能です。
まぶたのしわに沿って切開するため、時間とともに目立ちにくくなります。
費用(保険適用の場合の目安)
保険適用(3割負担)の場合、
自己負担額はおおよそ数万円程度が目安となります。
※手術内容や負担割合により異なります。
まとめ
眼瞼外反症は、見た目だけでなく、目の健康や日常生活に影響を及ぼす疾患です。
症状がある場合は、早めに適切な診断と治療を受けることで、目の不快感やトラブルを防ぐことができます。
当院では、患者様一人ひとりの症状に合わせた治療をご提案しています。
気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

