巻き爪、陥入爪

この症状・疾患について

巻き爪、陥入爪とは

巻き爪とは、爪の両端が内側に強く巻き込み、爪の形が丸く変形してしまう状態です。見た目の変化だけでなく、靴を履いたときの圧迫感や違和感、痛みを感じることもあります。
一方、陥入爪(かんにゅうそう)は、爪の端が皮膚に食い込み、赤みや腫れ、痛みを引き起こす状態です。進行すると、歩くのがつらくなったり、化膿してしまうこともあります。

どちらも足の親指に起こりやすく、深爪や合わない靴、歩き方の癖などが原因となることがあります。「少し痛いだけ」「そのうち治るだろう」と放置せず、早めにご相談いただくことで、負担の少ない治療が可能です。

巻き爪と陥入爪

保険適用になるケース/ならないケース

陥入爪や巻き爪に対する治療でも、炎症や痛みを改善するなど医療上の必要性がある場合は、原則として健康保険が適用されます。一方で、爪の形を整えることを目的とした巻き爪の「矯正治療」は保険の対象外となり、自費診療となります。
「矯正治療」は有効な方法ではありますが、一般診療としては扱われないため、治療費は全額自己負担となります。

診断・検査について

巻き爪や陥入爪の診断は、主に医師による視診と触診で行います。爪の形や巻き込みの程度、皮膚への食い込み、赤みや腫れ、痛みの有無などを確認し、症状の進行具合を判断します。
また、歩いたときの痛みや靴を履いた際の違和感、これまでの経過(いつから症状があるか、繰り返していないか)についてもお伺いします。多くの場合、特別な検査や画像検査は必要ありません。
炎症や化膿が疑われる場合には、症状に応じて治療方法を検討し、保険診療の対象になるかどうかも含めてご説明します。

治療・手術内容について

巻き爪や陥入爪の治療は、症状の程度や炎症の有無に応じて行います。軽い場合は、爪の処置や外用薬などで経過をみることがあります。痛みや腫れが強い陥入爪では、皮膚に食い込んだ爪の一部を切除する処置を行うことがあり、これらは保険診療の対象となることが一般的です。
一方、爪の形を整える「巻き爪の矯正治療」は、自費診療となります。

術後の経過とダウンタイム

処置後は、数日ほど痛みや違和感が出ることがありますが、日常生活に大きな支障が出ることはほとんどありません。症状や処置内容によって異なりますが、多くの場合、当日から歩行は可能です。
入浴については、当日はシャワーのみとし、湯船への入浴は数日控えていただくことが一般的です。詳しい時期については、診察時にご案内します
傷の状態をみながら、消毒やお薬で経過を観察します。赤みや痛みが強くなる場合は、早めにご相談ください。

合併症・リスク

巻き爪・陥入爪の治療は、比較的安全性の高い処置ですが、まれに痛みや出血、腫れ、感染(化膿)などが起こることがあります。また、爪の生え方や生活習慣によっては、再発する可能性もあります。症状を最小限に抑えるため、処置後のケアや注意点については診察時にご説明します。気になる症状がある場合は、早めにご相談ください。

生活の注意点

療後は、爪や患部に強い負担をかけないことが大切です。きつい靴や先の細い靴は避け、足に合った靴を選びましょう。
爪は深く切りすぎず、まっすぐに切るよう心がけてください。また、処置部位は清潔を保ち、医師から指示されたケアを続けることが重要です。

よくある質問(Q&A)

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痛みや腫れ、炎症があり、治療が必要と判断された場合は、保険診療の対象となることがあります。爪の形を整えることを目的とした矯正治療は、自費診療となります。

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症状や処置内容によって異なりますが、痛みを最小限に抑えるよう配慮して行います。処置後に軽い痛みや違和感が出ることがあります。

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爪の生え方や生活習慣によっては、再発することがあります。再発予防のためのケアや爪の切り方についてもご説明します。

費用(保険適用の場合の目安)

処置内容(爪の切除、フェノール法など)により3割負担で数千円〜1万円程度が目安です(初診料・薬代・通院費込みの場合)。保険適用外の「巻き爪矯正」(ワイヤーなど)は全額自己負担となります。

まとめ

巻き爪や陥入爪は、放置すると痛みが強くなったり、日常生活に支障をきたすことがあります。当院では、症状や状態を丁寧に確認したうえで、保険診療を基本とした治療をご提案しています。
「この症状は保険が使えるのか」「どんな治療になるのか」など、気になることがあれば、まずは診察でお気軽にご相談ください。患者さま一人ひとりに寄り添い、安心して受けていただける治療を心がけています。