汗管腫

形成外科医による皮膚腫瘍の治療

汗管腫について

皮膚の汗腺(エクリン汗腺)の導管が増殖してできる良性の腫瘍です。
汗は皮膚の奥で作られ、導管を通って肌表面に出てきますが、その導管が真皮に増えてしまい汗管腫ができます。特に瞼や頬に多く見られ、直結1~3mmほどの正常皮膚色~淡い黄色の小さな盛り上がりとして見られます。また顔だけではなく、首や腹部、胸など全身にみられ、多発することもあります。
女性に多く、20~30代で気づかれることが多いですが、加齢とともに数や大きさが増えることもあります。悪性化することはありませんが、自然に消えることはほとんどないのが特徴です。
汗管腫は汗が出やすい気温が高い夏場に大きくなり目立つことがあります。夏場は汗管腫に汗がたまり、みずみずしい青っぽさが見られることがあります。
原因ははっきりしませんが、アジア人に多く、体質や遺伝的要因が関与しているとかんがえられています。紫外線やホルモンバランスの変化、外傷、熱刺激で増えることもあります。

保険適用になるケース/ならないケース

良性腫瘍であり、美容的な問題が主のため、通常は保険適用外が多いです。しかし、良性・悪性腫瘍が否定できない場合や日常生活に支障がある場合は保険適用で除去することが可能な場合もあります。

診断・検査について

医師の診察時に視診・ダーモスコピー(拡大鏡)などで診断します。稗粒腫と鑑別が重要になります。

治療・手術内容について

汗管腫は深い部分に存在するため、削りすぎると傷あとや色素沈着のリスクがあります。また浅すぎるとすぐに再発してしまいます。汗管腫の大きさや場所、個数、患者様の肌質に合わせて治療を検討します。

保険治療

メスや皮膚パンチでくり抜き、縫合します。場合によっては縫わずにテープや軟膏で保護して傷をなおしていきます。皮膚深い所にある汗管腫細胞を除去することができますが、傷あとやへこみが残る可能性があります。

保険外治療

CO2レーザーで盛り上がった病変を削ります。大きなものや一部の汗管腫を取る場合に向いている治療です。
アグネスで高周波を流して汗腺に熱を加えて汗管腫を徐々に小さくしていきます。皮膚表面は加熱されないため、傷あとや色素沈着を起こしにくいです。ただ複数回の施術が必要になります。

術後の経過とダウンタイム

前川先生ご確認ください

合併症・リスク

傷あと、色素沈着、色素脱失、再発の可能性があります。術後のスキンケアの注意点もお伝えします。

生活の注意点

切除した部分は抜糸後もぶつけたり、擦ったりせず、傷が落ち着くのを待ちましょう。

よくある質問(Q&A)

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自然に消失することはほとんどありません。悪性化することはありませんが、増加したり、目立ちやすくなる傾向があるため、早めの治療がお勧めです。

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保険のニキビ治療薬が有効という報告もありますが、基本的には市販のイボの外用薬やニキビ治療薬では改善しません。皮膚の深い部分にあるため、外用薬は届きません。刺激で赤みや色素沈着を残すリスクがあるため、市販薬での自己治療はお勧めできません。

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汗管腫は良性腫瘍で美容的な理由による治療がほとんどのため、基本的には保険適応外となります。ただ引っかかって痛い、比較的に大きく目の下にあり、足元が見えにくいなど日常生活に支障がある場合は保険適応が検討されます。
また、悪性腫瘍が否定できない場合や、稗粒腫や脂漏性角化症など他の皮膚疾患では保険が適応される場合もありますので、まずは診察で適切な診断を受けることが大切です。

費用(保険適用の場合の目安)

露出部(顔、首、肘から指先まで、膝から足先まで)の場合、切除した粉瘤の合計

患者様のご負担が3割の場合

2cm未満 5,310~5,910円程度
2cm~4cm未満 11,340~11,940円程度
4cm以上 13,410~14,010円程度

患者様のご負担が1割の場合

2cm未満 1,770~1,970円
2cm~4cm未満 3,780~3,980円
4cm以上 4,470~4,670円

非露出部の場合(露出部以外)切除した粉瘤の直径の合計

患者様のご負担が3割の場合

3cm未満 4,170~4,780円
3cm~6cm未満 10,020~10,630円
6cm以上 12,810~13,420円

患者様のご負担が1割の場合

3cm未満 1,390~1,590円
3cm~6cm未満 3,340~3,540円
6cm以上 4,270~4,470円

まとめ

まだ小さく少ない時に治療することで、術後の傷跡も小さく済みますので、気になったらすぐに医師にご相談ください。